メットライフ生命「#老後を変える」編集部 2018.7.6この記事の所要時間:約4分

日本人にとって身近なお酒、ビール。特に大きな仕事をやり遂げた後にビアガーデンやバーベキューなど屋外で味わうあの爽快感は格別です。しかし近年、「最初の一杯はビール、は古い」「若者のビール離れが進んでいる」といったことを聞いたことはないでしょうか?

実際、国内のビールの出荷量は1994年のピークを境に減少の一途を辿っています。それにもかかわらず国内主要ビールメーカーの出荷量は2011年を底にV字回復するどころか、伸び続けているのです。

その秘密は、海外への輸出。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど国や地域を問わず、“日本産ビール”は世界中で人気が高まっており、国内ビールメーカーの成長を支えています。世界から注目されている日本のビールの歴史や種類、特徴を知れば、もっと味わい深く感じるかもしれません。

すでに160年、日本産ビールの歴史

日本のビールの歴史は、江戸時代末期の1860年頃と言われます。江戸幕府第13代将軍を徳川家定が務め、黒船来航や桜田門外の変が起こるなど混沌としていた時代です。当時は海外留学や輸入品としての“舶来ビール”を知った一部の人が、個人や小さな醸造所で造る程度でした。

明治に入り、東京や横浜、大阪などで本格的にビールの醸造や販売が始まりますが、舶来ビールにはかないませんでした。そこでおいしい国産ビールを造ろうと1876(明治9)年、札幌に官営の麦酒醸造所が創設され、日本のビール産業が幕を開けました。

北海道が選ばれたのは諸説ありますが、ビールの原料である大麦の栽培に適した気候や野生のホップが自生していたことも理由の一つとされています。そして1880年代後半から産業革命による近代化が進むと、ついに国産ビールの醸造量が輸入ビールを超えたのです。

その後、二度の世界大戦によりビール産業も停滞と拡大を繰り返しますが、1960年代からの高度経済成長期には一般家庭に冷蔵庫が普及したこともあり、消費量が爆発的に伸びていきました。

1994(平成6)年に過去最高の713万5千キロリットル(※1)の製造量を記録した後は、平成不況や趣味嗜好の多様化の影響などで国内の消費量は横ばいから緩やかな減少傾向にあります。しかし、ビールは未だに根強い人気を誇り、飲食店やイベントなどでは欠かせない存在となっています。

ビールは100種類超?好みのスタイルを見つけよう

ビールは世界中で製造されており、細かいものまで合わせると全世界で100種類を超えると言われます。この種類の違いを「スタイル」と呼び、スタイルは発酵方法により2種類に大別されます。

・エール(上面発酵)
酵母が上面に浮いてできるため、“上面発酵”とも言います。発酵は常温以上で約3日、熟成は約2週間と製造期間が短いのが特徴です。泡が少なく、甘みと旨みをゆっくり味わいます。

・ラガー(下面発酵)
酵母が底に沈んでできるため、“下面発酵”とも言います。発酵は5度前後で1週間程度、熟成は約1ヵ月に及び、低温で発酵するのが特徴です。キンキンに冷やして喉越しや苦味を楽しみます。

次は、日本で流通量や取扱店の多いスタイルの特徴を押さえましょう。

・ピルスナー(ラガー)
チェコ生まれの淡い黄金色が特徴。日本の大手ビールメーカーが造っているビールはほとんどがピルスナーで、世界でも最も飲まれているビールです。爽やかな苦味が癖になります。

・ペールエール(エール)
イギリス生まれの優しい口当たりビールです。ピルスナーがラガービールの代表なら、ペールエールはエールビールの代表と言えるほど、よく飲まれています。

・インディアペールエール(エール)
ホップの量を増やして造られたペールエールで、香りや苦味を楽しみたい人に人気のビールです。略してIPAとも呼ばれます。

・スタウト(エール)
ローストした大麦を使った香ばしい香りや苦味が特徴のビールです。黒系のものが多いため日本では“黒ビール”と言うこともありますが、本来は製法によって分類され、黒ビール=スタウトとは限りません。

・ヴァイツェン(エール)
ドイツ生まれのフルーティーなビールで、苦味が苦手な方にお勧めです。

・アンバーエール(エール)
麦芽を高温でローストすることによる香りと赤褐色の色味が特徴のビールです。

・フルーツエール(エール)
フルーツ果汁やフレーバーを入れたビールで、文字どおりフルーティーな香りや味を楽しめます。果物の産地で地ビールとして売り出されているものも多く、ビール好きの方へはお土産やプレゼントとして喜ばれるかもしれません。

歴史やその背景を知ると、ビールの味も一層の深みを感じられ、好みや気分に合わせて選べる楽しみも増えます。そして適切な飲み方を知り、上手にお酒と付き合うことができれば、大人の嗜みとして生涯付き合っていくことができるでしょう。また世界中にあるおいしいビールを旅の楽しみにするのもよいかもしれません。今日から、自分にぴったりのスタイル探しを始めてみませんか?

 

※1 出典:ビール酒造組合

 

 

ニュースレター購読をすると読める、福岡伸一さんのプレミアムコンテンツ

資料請求、保険料シミュレーション、保険のプロへのご相談なら

メットライフ生命公式サイト

Posted: July 6, 2018