メットライフ生命「#老後を変える」編集部 2017.7.3この記事の所要時間:約3分

厚労省も対策に乗り出している増加傾向の「認知症」

2015年1月に厚生労働省が発表した「認知症施策推進総合戦略〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜(新オレンジプラン)」をご存じでしょうか?

この資料によると、現在、高齢者の約4人に1人は認知症またはその予備軍。今後は高齢化の進展によって、2012年時に462万人(約7人に1人)だった認知症の人は2025年時には約700万人(約5人に1人)に増加するといいます。

 

■2025年には約5人に1人が認知症に

認知症患者の将来推計 「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」をもとに作成

 

そのため、認知症の人は支えられる対象としてだけではなく、ご自身で認知症とうまく付き合い、よりよく生きていけるような環境を整備しようというのが、この新オレンジプランの基本方針です。

 

認知症は現時点では完治しない。早めの検査・治療が大事。

認知症は脳の病気であり、現時点では完全に治すことはできません。つまり、発症してしまうと快方に向かうことはないため、できる治療としては進行を遅らせるものになります。それによって健康な時間を長く過ごすことが可能となります。

また、軽症のうちに診断・治療を開始することで、重症化した場合に向けて後見人を決めておくなどの準備も整えることが可能となります。こうしたことから、早期発見・早期治療が重要となります。

 

■早期治療によって認知症の進行を遅らせることができる(イメージ)

認知の進行イメージ

まず、早期発見には定期的な検査が必要です。認知症の検査にはさまざまな種類があり、問診やチェックテストのほかに、CTやMRIなどの画像検査、脳波検査や血液検査などがあります。
 
特に軽度の場合は判断が難しいことから、何度か検査を繰り返したり、複数の検査を組み合わせることもあります。このため検査は保険の対象となりますが、思った以上に費用がかかるという印象を持つ方も少なくないようです。

そして認知症の治療は、厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」によれば、

“治療法には薬物療法と非薬物療法があります。このうち薬物療法は、アルツハイマー病の中核症状の進行をある程度抑える効果が期待される薬が若干あるだけで、脳血管性認知症に効果がある薬剤は今のところ存在しません。そのため、非薬物療法によって症状を抑えることが主な治療法となります。”

とあります。

この非薬物療法は、厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」によれば、

“認知症、とくにアルツハイマー病には、「これをすれば進行が止まる」という妙法はありません。しかし、認知症予防という面において多少とも有効性が実証されている食事と運動があります。”

とあり、バランスの取れた食事を取り、適度な運動をすることによって、アルツハイマー病の進行を遅らせることができるとされています。

 

食事と運動

食事と運動で認知症の進行を遅らせる

 

しかし、これらの介護は家族など介護者の大きな負担となる場合があります。介護者にも自身の生活があるため、介護ばかりに時間を割くのが困難な場合もあるでしょうし、精神的にも追い詰められていきます。

そこで活用したいのがデイケアなどの支援サービスです。通所する患者自身の治療にも効果が期待できますし、介護者の精神的負担を軽減することにもつながります。

また、介護しやすい環境を整えるために自宅のバリアフリー化の工事が必要になることもあるかもしれません。
 
このように考えていくと、認知症とうまく付き合っていくためには、ある程度の経済的な負担が必要となるようです。

 

「認知症」予防に必要な費用はどうすればいい?

認知症において効果的なのは早期発見からの早期治療です。つまり、認知症認定を受けたらすぐにでも治療を始めるべきですが、住環境の整備やデイケアサービスなどの介護、そして経過観察の検査費用などを考えると、ある程度の費用もかかります。

病気やケガに備える場合、日本では医療保険に入る方も多いと思います。しかし、認知症に備えた保険はまだ数も少ないのが現状です。対応している保険についても、たとえば180日間の状態継続が条件であったり、あるいは公的な介護認定との連動が必要であったりすることも。これでは、状態にもよりますが、診断されてすぐ保険がおりるのは難しそうです。

社会的な背景を受けて、最近では、認知症診断が確定した段階で一時金がもらえるタイプの保険なども登場しました。一刻も早い対処が求められる認知症だからこそ、ご自身の目で使いやすい保障が得られるのかをチェックするのが大切でしょう。

 

 

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Posted: July 3, 2017