メットライフ生命「#老後を変える」編集部 2017.9.11この記事の所要時間:約4分

日本人が過去最高の平均寿命を記録した今、新しい老後のありかたとは?

厚生労働省は2017年7月27日、2016年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳となり、いずれも過去最高を更新したと発表しました。厚生労働省は「主な死因であるがんなどが医療技術の進歩や健康志向の高まりを背景に少なくなっています。平均寿命は今後も延び続ける可能性がある」と話しています。

 

100年前の世界平均寿命は半分以下の31歳

イギリスの経済学者、アンガス・マディソンがまとめた調査レポート『The World Economy OECD 2006 』によれば、100年ほど前、世界の平均寿命はたったの31歳でした。その中に記されている日本人の平均寿命は44歳。現代と比べ国民の生活水準が低く、医療技術が遅れていた当時は、乳幼児や若い人が亡くなることが珍しくない時代でした。平均寿命が低くなるのは当然とも言えますが、ほんの100年の間に日本人の平均寿命が40歳近く延びるというのは、驚きの数字ではないでしょうか。

 

日本人の平均寿命の推移

 

このように平均寿命が延びると、いわゆる“第2の人生”の時間も延びてきます。仮に65歳で退職しても、女性で22年、男性で15年も時間があるのです。とはいえ、なかには年齢を重ねてからの20年ということで、身体や頭脳の衰えを理由に、新しい挑戦への否定的な見方もあるかもしれません。

ですが、あの伊能忠敬が55歳からの17年間で地図の測量をしたこと、ファーブルが54歳から28年間かけてファーブル昆虫記を書き上げたことを考えると、何かをするために遅すぎるということもないでしょうし、第2の人生には十分な時間があるといえるでしょう。

登山家の三浦雄一郎氏は、2003年に世界最高峰のエベレストに、当時は世界最高齢となる70歳7か月での登頂を果たしました。70歳という年齢でも十分に驚かされますが、さらに10年を経た2013年5月23日、なんと三浦氏は80歳という高齢でありながら、3度目のエベレスト登頂に成功、世界最高齢の記録を再度更新し、大きな話題となりました。

三浦氏のようにエベレストに挑戦しよう!とまではいかないものの、最近では退職を機にスポーツを始めたり、資格を取得したり、ボランティアに参加したりとさまざまなチャレンジをする人の話題を見聞きする機会が増えてきました。平均寿命が延びる中、退職後の時間を活動的に過ごしたいと願う人が増加傾向にあることがうかがえます。

 

政府も支援へ。活動的な“老後”が、日本の労働力不足を救う?

活動的なシニア世代が増えていく中、老後も経験が活かせる仕事を続けたいと考える人も多いようです。厚生労働省の報告によれば、常用労働者が31人以上の企業における60~64歳層の常用労働者数は、平成21年の約155万人から、平成24年の約196万人に増加しています。

少子高齢化が進む日本では、労働力不足が深刻な問題になってきました。これに対し、政府は意欲あふれる高齢者に多様な就労機会を提供するなど「生涯現役社会」の実現を掲げ、65歳以上への定年引上げや高年齢者の雇用環境整備、高齢者雇用を行う事業主に対する助成などに取り組んでいます。

また、全国110カ所のハローワークには、再就職を目指すシニア世代のための就職相談窓口「生涯現役支援窓口」が設置されています。この取り組みは、65歳以上を重点的に支援するもの。多様な就業ニーズや、シニア世代採用に意欲的な企業の求人情報の提供、履歴書・職務経歴書の書き方や面接の受け方、求人活動の方法などのガイダンスを実施してくれます。さらに技能習得のための各種講習(無料)についての情報も提供してくれるので、シニア世代の再就職活動の、心強い味方となってくれそうですね。

このほかにも「就労」という形をとるだけではなく、一時預かりなど自身の経験を活かした子育て支援や、パソコン、プログラミング教室、ボランティアなどのNPOやサークルが地域ごとに存在しており数を増やしています。シニア世代が現役時代に培った経験を活かせる場は、やりがいとともに、社会とのつながりも生まれる場となります。

 

新しい老後を目指すなら、まずは健康が基本のき

この先、シニア世代が活躍する機会は増えることが期待されますが、忘れてならないのが健康のことです。平均寿命が延びたとはいえ、老後の人生はいつ終わりになるか分かりません。ですが、元気で楽しく毎日を過ごしたいという願いは、誰しもが思い描く未来ではないでしょうか。

2014年に厚生労働省が行なった「健康意識に関する調査」によれば、65歳以上の高齢者の健康意識は他の年代と比較して高いという結果が発表されています。健康のために「運動やスポーツをするようにしている」人も他の年代と比較して多く、年齢が高くなるにつれて、健康に対する出費に積極的なようです。

 

「健康意識に関する調査」のデータ 出典:厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「健康意識に関する調査」(2014年)

 

上記の「健康意識に関する調査」の中で、世代別に幸福感を判断するのに重視した事項は何かという質問がありました。これに対し「健康状況」と回答したのが、20歳~39歳は4割なのに比べ、65歳以上は7割を超えるという結果がでています。どのような老後を迎えるかは人によってさまざま。より良い老後を迎えるためにも、日々、健康には気を使い、適度に体も頭も使って、少しでも加齢による衰えが出ないように努力したいものです。

 

「健康意識に関する調査」のデータ 出典:厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「健康意識に関する調査」(2014年)

 

医療技術の進化はもちろんのこと、私たちのQOL(クオリティ オブ ライフ)は未来に向けてさらに発展していくことが予想されます。冒頭に記載した厚生省の見解の通り、それによって平均寿命は今後ますます延びていくことでしょう。

人間が生きていく上でいつかは必ず訪れる老後。あとは余生と捉え、もうこの先は死後の準備を整えるだけと考えている人もいるのではありませんか? 新たな出会い、新たな挑戦、たくさんの可能性をもつ老後は第2の人生。悔いなく楽しい毎日を謳歌したいものですね。

 

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Posted: September 11, 2017