メットライフ生命「#老後を変える」編集部 2018.1.5この記事の所要時間:約7分

日本の高齢者は友達付き合いが少ない……「おひとりさま」の孤独

長寿大国となった日本でも、歳を取るのが怖いと言う声を聞きます。それは、老後にいくら蓄えがあれば安心できるのかという経済的な不安と、家族との別れなどで一人になったときの孤独を想像しての不安。アクティブシニアと呼ばれる元気な老後を送る人々も増える中、一人でも余生を活動的に送りたい「おひとりさま」でも、時には寂しさも感じることがあるでしょう。この漠然とした老後への不安は、何が解決してくれるのでしょうか。体の健康は誰もが気にするところでしょうが、寂しさから心の健康を害してしまう可能性も考えられます。

最近では保険商品の付帯サービスに心の健康をサポートするサービスが登場するなど、メンタルヘルスへの関心も高まっています。心の健康を考えた場合、そうしたサービスを利用するのも良いのですが、家族以外の精神的な支えの一つとして挙げられるのが友人の存在。特に「おひとりさま」老人にとっては非常に心強い存在となるはずです。

内閣府が日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの60歳以上の男女を対象に行った意識調査によると、日本の高齢者は他の国に比べて友達付き合いが少ないという結果が出ました。「病気の時や、一人では出来ない日常生活に必要な作業が必要な時、同居の家族以外に頼れる人がいるか」という質問に、アメリカ・ドイツ・スウェーデンでは40%以上の人々が「友人」と答えているのに対して、日本で頼れる友人がいると回答したのはわずか18.5%でした。さらに、どの国でも女性より男性の方が、頼れる友人が少ないと感じている傾向にあることがわかりました。

 

同居の家族以外に頼れる友人がいると答えた人の割合

 

出典:内閣府「平成27年度 第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果」を基に作成

学生時代は利害関係もないため、背伸びをせずに付き合える友人や悩みを打ち明けられる友人と出会い、関係を深めていく機会にも恵まれていたはず。しかし歳を重ねるにつれ、友達づくりがおっくうになってきたという方も多いのではないでしょうか。学生時代とは違い、社会に出れば忙しく働く毎日です。そして結婚して子どもが誕生すれば、ますます個人としてプライベートを楽しむ時間は減り、反対に負うべき責任は増えていきます。そのような中で、新たに友達をつくる暇などないと感じてしまったとしても、無理もないのかもしれません。

社会人になると、多くの人たちと出会う機会が増えます。中には気が合いそうな人との出会いもあるでしょうが、仕事や家庭が充実していればわざわざ新しく深い友情を育もうとする必要はない、と考える人が多いのかもしれません。加えて、深い絆で結ばれていたはずの学生時代の友人とも会う時間が減っていき、いつの間にか疎遠になっていたとしても、日常に支障はないでしょう。

しかし定年を迎えリタイアした後、社会人としての人間関係が一気になくなることを想像してみてください。そして「おひとりさま」の老後は誰にでも訪れる可能性があります。いざそうなったときの不安や孤独を減らすためにも、今から生涯続けられる趣味について考えてみてはいかがでしょうか。趣味を通して、共通する楽しみを持つ新たな友人ができる可能性も広がります。趣味を通じて知り合った相手との利害関係なしの付き合いは、日々のストレスを解消してくれるかもしれません。もしくは異世代間交流を通じ、同世代では得られない情報を得て、仕事や生活に刺激を与えることができるかもしれません。
何より、趣味を通して知り合った友人が増えていけば、老後の不安や孤独感も和らいでいくと期待できます。

2018年がスタート! チャレンジしたい習い事No.1は男女ともに「英語」

「ケイコとマナブ.net」が全国の働く男女を対象に毎年「人気おケイコランキング」調査を実施しています。この中で1年間にしたことがある学び事・習い事について、ミドル層(35~49歳)とシニア層(50~64歳)の調査結果を見てみると、ミドル層(35~49歳)の男性では根強い人気の「英語」が1位で、2位以下を大きく引き離しています。そして制度改正で注目された「宅地建物取引士」が大きく順位を上げて2位に。3位は「簿記」。また、シニア層(50~64歳)の男性の1位も「英語」。ミドル層、シニア層ともに英語を習う理由として一番多く挙げられたのは「仕事のため」で、次いで「教養・知識を深めるため」という結果でした。

 

この1年間に実施した学び事・習い事ベスト5(男性)

 

女性の場合、ミドル層(35~49歳)では「英語」を抑え「ヨガ・ピラティス」が1位に。しかしシニア層(50~64歳)はこちらも「英語」が1位に。ミドル層やシニア層の女性が習い事をする理由としては、「ストレス発散・気分転換のため」との回答が多くありました。

 

この1年間に実施した学び事・習い事ベスト5(女性)

 

そして、今後やってみたい学び事、習い事についてのアンケートでは、ミドル層、シニア層の男女ともに「英語」が1位でした。

英会話シニアコースは様々……趣味と英語が同時に学べるホビングリッシュに注目

英語を学びたいシニア層のために、ほとんどの大手英会話教室にはシニア専用のコースが設けられています。例えばビジネス分野の英会話教室として定評のあるベルリッツでは、「50歳から始められる英会話」をコンセプトにしたシニア向けコースがあり、平日の昼間を使って楽しく日常英会話を学べます。またGabaも60歳以上を対象に、通常よりゆったりしたペースで進行するシニア向けのレッスンプランを用意しており、講師によるマンツーマン指導を受けることができます。

最近はインターネットの普及により、オンラインによる英会話教室も増えました。これにはネイティブ講師によるレッスンを安価で受けられ、教室まで足を運ぶことなく自宅で授業を受けられるというメリットがあります。中には英会話初心者のシニアのために日本語が話せる講師やパソコン操作のサポートサービスなどを用意している教室もあります。

ところでなぜ、多くの人がシニアになっても英語を学びたいと思うのでしょうか。

理由の一つは、世の中がグローバル社会になり仕事で英語を必要とする機会が多くなったこと。定年後に再就職する際も、英語ができると有利だそうです。またLCC(格安航空会社)の普及効果もあってか、海外旅行をする機会が増えました。世界共通語でもある英語を話せればその土地の文化や風習をより深く知ることができ、外国人との交流によって旅の楽しさも倍増します。さらに現地でトラブルが起こった際などに迅速に対処したい、という思いが英語を学ぶきっかけになった人も多いそうです。

このように仕事や旅行に必要という理由で英語を学び始める人がほとんどですが、中には2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、通訳ボランティアを目指して英語を習うシニアもいるそうです。さらに、退職後は社会貢献をしたいと海外ボランティアを希望して英語を学び始める方も。例えば退職後にJICA(ジャイカ)のシニア海外ボランティアを希望する場合、専門知識に加えて語学力が必要とされます。必要とされる語学力の目安はABCDの4段階ですが、それぞれTOEICで330点、500点、640点、730点以上が必要です。このシニア海外ボランティアを目指す人のために最低限の330点突破を目指す専用コースを設けている英会話教室(AEON)もあります。

 

英語学習のイメージ画像

 

何を目的に英語を学びたいかで教室の選び方も変わってきますが、生涯続けられる「趣味」と「英語」を同時に学べるプログラムを提供している教室もあります。

それが「ホビングリッシュ」。これは「Hobby」+「English」の造語で、趣味と英語を同時に学べるという意味です。

英会話教室「We」では、好きなことをしながら英語も学べる、ホビングリッシュのクラスが多数展開されています。現在ホビングリッシュのクラスは30代から50代の方に人気で、特に日本酒やワイン、ビールなどの好きなお酒について学べるクラスが人気だそうです。

例えば「日本酒ホビングリッシュ」のクラスでは、お酒の種類に合わせた酒器の選び方から伝統的な飲み方に加え、ワイングラスで飲むスパークリング日本酒など進化した日本酒の世界を体験。弥生時代から始まり、江戸時代に確立された日本酒文化についても英語で学べます。

また、「ワインホビングリッシュ」のクラスで実際にやり取りされる英会話の一例を挙げると、「So what do you think of this wine?(このワインどう?)」「I think this one is a little fruiter than the last one.(このワインのほうが前のものよりフルーティかな)」「Yeah, the color of this one is much darker.(そうだね、色も濃い)」などのやりとりから、「Remember to pull the cork out straight.(開けるときは、コルクをまっすぐに抜くことを心がけて)」といったものも。ワイン好きには必須の英会話を楽しみながら身に付けることができます。

 

人気の日本酒ホビングリッシュの様子

 

人気の日本酒ホビングリッシュの様子

「カメラホビングリッシュ」のクラスは、「デジカメって簡単に撮れて便利だけど、もっとうまく撮れるようになりたい」そんなリクエストから誕生したクラス。カメラマンの視点やちょっとしたヒント、撮り方のコツなどを学び、さらに写真を撮るときに使える英語表現をしながらプチ撮影会も行うそうです。

ちょっとユニークなクラスとしては「ジョークホビングリッシュ」が。ブラック(残酷さ、不気味さを感じさせるユーモア)、ウイット(機転を利かせたユーモア)、アイロニー(皮肉が込められたユーモア)など、国によって性質の異なる様々なジョークを学ぶ事ができ、それぞれの使い方から歴史まで幅広く学べます。

日常会話程度の英会話はできるけど、ユーモアのあるトークもできるようになりたい。そんな人を対象にしたこのクラスでは、役立つ知的でひねりの利いた大人のジョークや、ユーモラスでふっと笑いを起こす表現を学べます。

そのほかにもケーキホビングリッシュ、和菓子ホビングリッシュ、ペットホビングリッシュなど様々なクラスが用意されています。

英会話を習得する方法はたくさんありますが、自分の興味があることを英語で習えば楽しく学べそうですね。Weのホビングリッシュは1レッスンごとの申し込みで気軽に参加できるので、趣味探しもはかどりそうです。

仕事と家庭で充実した毎日を送っている方は、趣味に割く時間はあまりないかもしれません。しかし、人生100年時代とも言われる今、定年後の人生は長いのです。より人生を楽しむためにも生涯続けられる趣味を見つけてみませんか。そして、趣味を通じて「おひとりさま」生活になっても支え合える友人を探してみてはいかがでしょうか。

 

 

関連記事

ニュースレター購読をすると読める、福岡伸一さんのプレミアムコンテンツ

資料請求、保険料シミュレーション、保険のプロへのご相談なら

メットライフ生命公式サイト

Posted: January 5, 2018